10月14日、銀座NAGANOで「北アルプス山麓にお越しくださいin銀座NAGANO」を開催しました。
事業の目的は、コロナ禍でストップしていた北アルプス山麓への観光誘客。
地元観光事業者が、旅行会社のエージェントに直接プレゼンテーションと商談を行い、それはもう熱く🔥当地域の魅力をお伝えしました。
結論から申し上げると大成功!だったのですが、そこに至るまでに相も変わらずドタバタしましたので、商談会の模様と併せて準備期間を振り返ってみたいと思います。
銀座Naganoで北アルプススイーツを
今回のスイーツプロジェクト、募集要項にもありますように、当初は応募スイーツを銀座Naganoで販売する予定でおりました。
しかし、各方面などと調整に調整を重ねた結果、実現に至ることができませんでした。
これに関してはスイーツ班も猛省と、とても悔しい思いをしております。
次にチャンスがあったら、今度こそは実現できるように全力を尽くして参りたいと思います。
転んでもただでは起き上がらないわれわれ。
銀座NaganoでのPR自体は何としてでも行わなければ!という使命から、色々なセールスの方法を模索しました。
「銀座Naganoで観光誘客のための商談会を行い、その時一緒にスイーツも食べてもらおう」
具体案が立ち上がり、動き出したことで、スイーツ班も目標を見据えて息を吹き返しました。
「アフタヌーンティー形式がいいね」
「ケーキスタンドは3段の方が見栄えいいよね」
「ケーキスタンドはニ○リで買う?それともア○ゾン?」
銀座Naganoに並ぶたくさんの北アルプススイーツ……夢や妄想がどんどん広がります。
ただ、この時誰も気づいていませんでした。
事業者さんにスイーツの発注をしていないということに。
それ、誰が運ぶの?
旅行商談会まで一週間と差し迫ってから、ようやくわれわれ事業者さんにスイーツを発注しました。
旅行商談会の参加人数はあれよあれよと膨らみ、いつの間にか大イベントに!
突然「参加スイーツ50個ください」とあまりにも無茶すぎるお願いをしたにも関わらず、事業者の皆さんは快く引き受けてくださいました。感謝しかありません…😢
事業者の皆さんに支えられて、なんとかスイーツは揃いました。
しかしこれ、どうやって運ぶの?
今回ご提供いただいたスイーツはまとめて後述しますが、「手作り菓子工房小さな気持ち(池田町)」さんのプリン、どうやって運ぶ問題が浮上。
小さな気持ちさん曰く「とろ~りなめらか」すぎて宅配には耐えられない、とのこと。
そこまで気が回らなかった~!
自分たちの無鉄砲さにもはや飽きれを通り越して笑うしかなかったわれわれは、プリンを守るために車で銀座に向かうことを決断したのです。
前日、お土産づくり
今回の商談会では、お越しいただいたエージェントの皆さんにりんごをお土産としてお配りしました。
ここで突然、田舎のおじいちゃんおばあちゃんあるあるをひとつ。
田舎のおじいちゃんおばあちゃんは、別れ際に何かとお土産を持たせてくれる。
お土産=おじいちゃんおばあちゃん、おじいちゃんおばあちゃん=故郷、故郷=何度でも帰りたい場所。
北アルプス地域全体で「何度でも帰りたくなるような旅行体験を提供しよう」ということで、お土産をお配りすることに相成ったのです。
さて、どうやってお渡ししようかな、の議論でもひと悶着。
「田舎のおじいちゃんおばあちゃんがそうするように、りんごを新聞紙で包んでお渡ししよう」
いやいや、ちょっと待て。
分かる、分かるよ。分かるけどさ。
「何もそんなところまで再現しなくていいのでは?!」
この案には私も含めて女性陣が猛反対。代替案としてかわいいラッピングを提案し、なんとか新聞紙組を完封しました。
フルーツキャップでりんごを包む。
紙製のトレイにリンゴを並べる。
透明な袋に入れて、メッセージカードを添える。
リボンで袋の口を閉じる。
分担作業でせっせと進めていきます。
それにしても、きれいにアイロンがけされたシャツに身を包んだ人々がりんごを包む様子が、何とも言えずいとをかし。
商工観光課総出で、手分けしながらワイワイ楽しくラッピング作業を行いました。
↓事務所いっぱいに溢れかえったりんご達
↓当日はこんな風にお配りしました
りんごや、守るべきプリンをはじめとした持ち物を何度も何度も繰り返しチェックし、前日の荷造りを終えましたが、家に帰っても気が気でなかったです。
スイーツ班、銀座へ行く
AM6:20、事務所集合。
眠い目をこすりながら、りんごとプリン、他たくさんの資材を車に詰め込みます。
荷物の積み込みが終わり、ゲストである大糸タイムス記者Nさんとスイーツ班3人で、薄曇りの中事務所を出発しました。
(Nさんに積み込みを仕切ってもらったなんて言えない…)
われわれ、前日の入念な準備により、珍しく忘れ物なく出発することができました。
ETCカード以外は。
……安曇野インターから高速に乗り、東へ。
大糸Nさんが豊富な話題を提供してくれ、車内は楽しい会話がず~っと続きました。
諏訪湖SAで休憩。
コロナ流行以来の久しぶりの諏訪湖に、皆大盛り上がり。
眠くても、疲れていても、スイーツの発掘には余念がないわれわれ。
大きすぎる牛乳パン(長野県のご当地パン)や諏訪湖SA限定あんパンなどを購入し、思い思いにかじりながら再び東へ。
諏訪湖SAで想定外の🚬事件があり、時間を消費してしまったため、ここからはノンストップでひたすら進みました。
↓相模原市にあるラブレターのモニュメントに盛り上がりました
八王子のあたりに差し掛かると、窓の外には徐々に高層の建物が増え、われわれは仕事を忘れて観光モードに。
しかし、案の定渋滞に巻き込まれてしまい、おまけに車載ナビもなく。
運転手1人、スマホナビ2人、ポンコツナビ1人(はい✋)が必至で道案内しますが、首都高&車酔いとの戦い。
1人がナビを諦め車窓の景色を楽しみだしたので(はい✋)、銀座周辺まで無事に辿り着くことができました。
銀座Naganoは大通りから入った広くない路地に面しています。
多くの通行人、複雑な一方通行……車でのアクセスは土地に慣れていないわれわれにとって至難でした。
銀座Naganoの周辺をぐるぐる……同じ交差点を何度もぐるぐる……
ようやく車を横付けできた時には、銀座はすでに雨模様でした。
いざ旅行商談会!
会場のセッティングを行っていると、プレゼンテーションを行う地元観光事業者の皆さんが続々と到着されました。
みなさん少々緊張した面持ちでしたが、東京での晴れ舞台やようやくの観光再興ににワクワクもされていたのではないでしょうか。どうですか?どうでしょうか?
↓会場となった銀座NAGANO2階のカフェスペース
さて、主題となる旅行商談会ですが、先述のとおり参加希望の旅行会社さんが想定よりも増えたため、2回に分けて行いました。北アルプス地域に対する旅行会社さんの注目度の高さが伺えますね。
旅行商談会 スケジュール
・北アルプス山麓育ちin首都圏実行委員会 宮澤委員長のあいさつ
→ここでスイーツを配布
・北アルプス山麓のPR動画視聴
・地元観光事業者によるプレゼンテーション
(休憩)
・旅行会社と事業者による個別商談
緊張気味だった地元観光事業者の皆さんでしたが、いざ始まってみると、熱意あるプレゼンですぐに参加者の心を鷲掴みに。
その市町村の魅力やセールスポイントについて、一番詳しい方がダイレクトにプレゼンしたわけですから、当たり前ですが皆さん上手なんです。
掴みといい、話術といい、われわれも勉強しっぱなしでした。
旅行会社の皆さんも前のめりになってプレゼンに集中してくださったので、相乗効果で室温が3度くらい上がったのではないでしょうか(体感)
私たちスイーツ班は、現地スタッフの皆さんにご協力いただきながら、スイーツの盛りつけと提供に勤しみました。
今回提供したスイーツ
・ほろ酔いプリン(手作り菓子工房小さな気持ち)
・りんご酵母パンのラスク(bunga)
・スイートポテト(ドール中島菓子店)
・フルーツほおずきのrawケーキ(ARISUE SPICE)
お飲み物
・池田町のハーブティー
ぺたぺたと、4つのスイーツをただ平面的に並べるだけのわれわれ。
見かねた現地スタッフさんが、さっと手直しし、おしゃれなワンプレートが出来上がりました。
しかし、提供したスイーツ、皆さんなかなか手をつけてくれず。
熱気溢れる商談会でしたが、われわれ冷や汗が止まりませんでした💦
「誰も食べないね」「せっかく持ってきたのにね」
5分に一度、誰ともなく呟いて、肩を落として。時間ばかりが過ぎていきます。
落胆しながら、お時間をいただいて昼休憩へ。
商談会が行われているのとは別の階をお借りして、昼食のお弁当をいただきました。
銀座NAGANOのすぐお隣にあるお店の天ぷら弁当は、それはもう黄金色に輝いて、ひとくち食べればまさに桃源郷。
何で構成されているのか分からないかき揚げも、分からないけどとにかく美味い。
飲むようにして一瞬で平らげてしまいました。
そしてわれわれは思ったのです。
自宅でゆっくり味わいたかったなぁ、と。
銀座のおしゃれすぎる雰囲気に、すでにホームシックでした。
お弁当を食べ終わって再び商談会に。
会場は、なおも熱気とほどよい緊張感に満たされています。
準備に疲れ、移動に疲れ、誰もスイーツを食べてくれないのでは?という気疲れもし、スイーツ班はみな灰になりかけていました。
プレゼンテーションが終わり、個別商談に移るころでしょうか。
スイーツを!!食べてくれている!!!
われわれの心配は実はまったく無用のもので、旅行会社のみなさん、商談そのものに集中しすぎてスイーツを口に運ぶ時間が無かっただけでした。
個別商談の席替えの合間にモグモグ。個別商談に集中し、また席替えの間にモグモグ。
プレゼン聞いて、商談して、スイーツ食べて、と大忙しだったと思います。皆さんマスク着用もきっちりしていただいていましたし。
配慮が足らず申し訳ありませんでした💧
スイーツの感想を直接お聞きすることはできなかったのですが、後日のテレビ放送(別記事)にて、北アルプススイーツの魅力だったり、作り手の熱意を伝えることができていたと分かり、とても嬉しく思いました。
旅行会社のみなさんが、同席している仲間と楽しそうにスイーツを食べている様子を見て、とにもかくにも一安心。確かな手ごたえと共に1回目を終えることができました。
地元観光事業者の皆さんも、1回目で手ごたえを感じられたのだと思います。2回目のプレゼンはさらにさらに熱がこもり、予定の持ち時間をオーバーする熱弁が続きました。
民間企業だとか市町村だとか県だとか、そういう垣根を越えて、一丸となって北アルプス地域を盛り上げようと協力した結果が、大成功に繋がりました。
終わり良ければ?
大成功で幕を閉じた商談会。
準備期間は苦労の連続だったのに、本番はあっという間に終わってしまいました。
先ほどまで熱気で溢れていた会場も、もぬけの殻。
イベントを終えられた充実感と、もう終わってしまったというどうしようもない寂しさで、しばし放心。
窓の外では、本格的に降り出した雨のもと、東京の皆さんが足早に行き交っています。
「建物の前まで車が入れないから、大通りまで出てきて」
という連絡さえなければ、私の初めての銀座訪問はすばらしい体験で終われたのです。
事務局から持っていった小さく頼りない台車に、クーラーボックス、段ボール、むき出しの資材をむりやり乗せ、しぶしぶ雨の銀座を歩きます。
すれ違う皆さんにちょいちょい見られながら、銀座のど真ん中を「ガラガラ」と音を立てて歩くわれわれ。時折荷物をひっくり返して、またまた見られるわれわれ。
おしゃれ最先端の高級ブランドショップがひしめく銀座の一等地を、ビショビショになりながら台車を押すわれわれ。
この場をお借りして言っておきましょう。
銀座であんなことしたくなかったー(泣)
…ということで、様々な方々にご協力いただきながら、無事に銀座NaganoでのPR活動を成功させることができました。
ご参加いただいた旅行会社の皆様、
スイーツをご提供いただいたお店の皆様、
地元観光事業者の皆様、
銀座Naganoのスタッフの皆様、
誠にありがとうございました😊
北アルプス地域を、スイーツを使ってPRしていく。
その漠然とした目標が、実際に手元で小さいですが花開いたような気がします。まだまだ頑張ります!
さて!まだまだ引き続き、
開催中でございます!!
スマホひとつで簡単にご参加いただけるデジタルスタンプラリーです。
12/10(土)までとなっております。
商談会で好評を博した4種のスイーツはもちろん、作り手の皆さんの熱意とこだわりを感じられる秋の北アルプススイーツを食べに、ぜひお越しください!
余談ですが……
帰りは帰りで、信玄餅シェイクなるものを飲んでみたり、新感覚のソフトクリームを食べたりと、疲れていてもスイーツ調査には余念の無いわれわれでした。
次はどこで何をやるのかなぁ。
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